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親亡きあと

昨日、障害程度区分認定のために訪問調査に伺った。

60歳近いご本人と80歳を過ぎたお母さんの2人暮らしで、週に何回か居宅介護を利用されているとのこと。
ご本人は10代半ばから健康状態が悪くなり、10年ほど前からは室内の移動も思うようにいかずお母さんが終日介護されている。

1時間ほど面談し失礼しようとした時、“これはどうしたらいいんでしょうね。私もこの歳になるとなかなか理解が難しくて”と、お母さんが1通の封書を私に見せてきた。それは受給者証の更新申請書で締め切りが3日後になっていた。一通り記入例に基づいて説明し“私が記入しましょうか”と云うと“すみませんがお願いします”と.........

申請書自体はそれほど難しいものではないが、80歳を過ぎたお母さんにとっては確かに説明不足の記入例と如何にも事務的な更新のお知らせの文書になんともやるせない思いであった。“最近では、この子に大丈夫って云われるのが一番辛いです。先のことは正直云って考えたくないんですけど、この子もいい歳になってしまいどうしたらいいのか、辛いもんですねぇ”と........

私とお母さんの会話をそれとなく側で聞いていたご本人からも不安な様子が伺われた。“まずはお母さんとご本人さんのお二人が健康に生活していけるように考えましょう。色々と相談に乗ってくれる人を紹介しますから、一度連絡してください。”と知人のいる相談支援事業所の連絡先を残してきた。

そのメモを大事そうに電話機のそばの柱に画鋲でとめている姿を見て、これまで周囲の者はどのようなフォローをしていたのかを考えるととても申し訳ない気持ちになってしまった。

私は訪問調査した結果を提出する際に、概況調査票以外にも必ずご本人及びご家族の生活状況に関するコメントを付している。自立支援審査会にこのコメントが開示されているか否かは分からないが、少なくとも市の事務局は見ている筈である。

もっともっと障がい当事者の暮らしや気持ちを身近に感じるようにならなければ、本当に納得してもらえる福祉サービスなど提供できないと思う。
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プロフィール

どんぐり隊長

Author:どんぐり隊長
知的障がいの方の入所施設に勤めてはや20数年。入所型施設の意義は?あるべき姿は?施設に求められているものはなにか?職員(支援者)の存在価値や倫理は?を常に自問自答しつつ、日々の仕事で感じたことを平易に書き連ねてみたいと思っています。

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