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入所施設は地域福祉の対局なのか?

今年も4名ほど社会福祉援助現場実習の受入と指導をさせていただいた。
23日間という短期間でSwrとしての基本的視座を如何にして伝えたらいいのか常に頭を悩ませる。学生1人ひとりの個性や実習課題に照らして平易に伝えることの難しさ。特に最近思うことのひとつに“入所施設は必要悪”という先入観を持ってこられる学生が多いと云うこと。

確かに入所施設の実態には眉をひそめたくなるような現実がある。しかしそういった実態を解消し、利用者の権利と人権と生活を守っていくことを自身の役割としレジデンシャルソーシャルワーカーとして地味ではあるが尽力している者もいるということ。

学生指導の経過なかで様々な入所施設での事件や事故だけを拾い上げ“だから入所施設はいらない”といった刷り込みをしている教員もいるのではないだろうか。事実は事実として受け止めるにしても、ではなぜそいういった事件や事故が起きるのか、事故の加害当事者=支援者はどういった心裡状況に置かれているのか、防止するにはどうすればよいのか、どういった専門教育が必要なのか、組織としての課題は何なのかなども学生に考えて貰いたいと思う。

歴史的背景や社会状況によってその存在意義を変えてきた“入所”という一つの在り方が、その成り立ちを知られることなく拒絶されてしまってはいけないのではないか。それによって守られてきた人生や生活や生命があるということも事実なのがから。

一昨年、某大学の教授に“障がい者領域は所詮そんなものです”と本音を明かされた時、私はかなりのショックを受けた。正直、自分のしてきたことや当事者さんと関わってきた時間を一笑に付された思いがした。この20数年共に悩み共に泣き、共に笑い、一緒に生活してきた時間が“所詮そんなもの”だと傍目には見えていたとは...........

介護の現場同様に障がい者領域に興味を持つ学生が少なくなっているのは、こんなところにも一つの要因があるように感じている。福祉を伝える教員にお願いしたいのは、地域福祉のネットワークの中に入所というセーフティーネットを必要とする当事者もいるということを無視しないでもらいたいこと。またそうした現場で肉親以上にご本人と毎日格闘し悩みながらもなんとか皆の平穏な生活を守ろうとしている実践者(※目を背けずにその現実を変えようとしている人)も居るということを伝えて欲しい。単純に学生受けすることだけをトピックスにしなでいただきたいとつくずく思う。

院を出て現場を1.2年経験しただけの“先生”にはお願いしたいことがたくさんあるのだが、なかなか言葉で伝えられないのは、私の能力が不足しているためであって....... 反省........ 反省........
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テーマ : 福祉のお仕事
ジャンル : 福祉・ボランティア

プロフィール

どんぐり隊長

Author:どんぐり隊長
知的障がいの方の入所施設に勤めてはや20数年。入所型施設の意義は?あるべき姿は?施設に求められているものはなにか?職員(支援者)の存在価値や倫理は?を常に自問自答しつつ、日々の仕事で感じたことを平易に書き連ねてみたいと思っています。

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