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Nさんの生涯

昨日、4年近く入院していたNさんが68歳で亡くなった。

2.3日状態が思わしくないと聞き、病室へ伺ったときは既に血圧も下がり看護師長からも“難しいですね”と伝えられた。遠く離れて暮らしているご家族の代わりに退所後もずっとNさんの身の回りの世話をしていたK職員は、涙を抑えきれず咽び泣きながらNさんの体を何時間もさすっていた。私もNさんの体に触れながら“もう十分に頑張ったから、あとはゆっくり眠ろうね”と声をかけた。

3日間殆ど不眠でNさんの側についていたK職員を気遣って“お姉ちゃんには本当に世話をかけた。最終のバス時間になるまでは俺がついているから帰って休んでちょうだい”と云う実兄の言葉に甘え、2人で病院を離れた2時間あと、本当に苦しむ様子もなくお兄さんに見守られ静かに逝ったとのことであった。

納棺の前に斎場でNさんの子どもの頃の話を伺った。“預けられた家で辛い思いをすると仕事場にきてすがりつく妹が可哀想でたまらなかった”と云う。“何もしてやれなかったがやっと父母の側に送ってやれる。”と穏やかな口調で話すお兄さんを見ていると、Nさんご本人やお兄さんのこれまでの生き様に無常観(※適切な言葉ではないかもしれません。哲学的にも宗教学的にも)といったものを感じずにはいられない、何とも云いようのないはかなさを感じた。

Nさんの68年の人生のなかでどれだけ安らぎの時間を持てたのか。私はNさんに何が出来たのだろうか。Nさんのご冥福を祈りつつ、これから私自身がしなければならないことを考えてみようと思う。
だからbaby
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テーマ : つぶやき
ジャンル : 福祉・ボランティア

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どんぐり隊長

Author:どんぐり隊長
知的障がいの方の入所施設に勤めてはや20数年。入所型施設の意義は?あるべき姿は?施設に求められているものはなにか?職員(支援者)の存在価値や倫理は?を常に自問自答しつつ、日々の仕事で感じたことを平易に書き連ねてみたいと思っています。

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