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縁を繋ぐのはお金なのか?

“ちょっと本人に説明してくれないか”と施設長からの依頼。
話の内容は、Mさんのご兄弟が来園され所持金を貸して欲しいと頼まれたらしい。
それもかなりの高額であった。
“それは筋道が違うんじゃないですか?施設長に話す前になぜご本人に頼まないんですか?Mさんはそのことを本当に理解して納得してくれると思いますか?それ以前にご本人の生活の為にある所持金を、理由はともあれ無権代理行為で施設長が貸し出しを承諾して良いんですか?あとで問題になったときに誰が責任を取るんですか?それはれっきとした人権侵害、搾取行為ですよ!私は当事者さんの権利を守るべき立場としてそれには断固応じません!私自身が納得できません!..........と泡沫を飛ばしながら施設長に散々くってかかった。“やっぱりお前はうんとは言わないよな”と云いつつも“実はご兄弟の病院代が無いらしくて、ガンの手術でかなり掛かるらしい”などと、それはそうでしょうがと云う理由を延々と話された。とりあえず私自身は快諾できないことを伝え、ますはご本人がそのことをどう思うかを確認することにして退席した。そして翌日Mさんご本人にそのことを伝えた。ご兄弟がお金を貸して欲しいと云っているがと伝えると“あぁ、いいよ”と何とも軽い返事。そこで“金額はMさんの買い物が1,000回、もしかすると10年分の買い物が出来るぐらいなんだけど”などとありとあらゆる手段でご本人に分かってもらえるように伝えると“うぅ~ん分からん。ドングリのいいようにして”との返事。この時分かったのはMさんご自身は日常の生活で簡単な買い物などは難なくこなしているが、数千円以上になると理解できていないということ。自分がいくら貯蓄しているのかその金額に実感がないということ。(※一度全額おろしてゲンナマを直接見せるかとも思った)そして今の生活を十分に楽しんでいる楽天的な性格もあって自分の不利益ということを全く気にしていないということ。(一番の問題の核心がここにあるように思う)結果的にはご兄弟が電話で頼みこんで了解してもらったということで結末を迎えてしまった。
 この件で考えたことは、例え最終的に貸借と云う形式的な扱いになるとしても、その判断を法の根拠に基づいて行うべきで、それを施設が勝手に仲介してはならず、成年後見制度を利用してご本人の権利を保護すべきではないのかということを一度組織としてしっかりと確認する必要があるのではないかということ。“今回のことを教訓に利用者の権利を守るために成年後見の申し立てを順にしていきます。少なくとも本人申し立ての意思が確認できる方は早急に取りかかります”と管理者に伝えたところ“金の切れ目が縁の切れ目になるのでは、そこまでしなくても”という説得力のない返事が返ってきた。

“そんなことで切れる縁なら別に切れてしまってもなんにも困らないんじゃないですか”と興奮気味に云ってしまったあと、私自身も当事者の意向を無視した発言をしていることに気づき赤面してしまった。反省....
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テーマ : 障害者の自立
ジャンル : 福祉・ボランティア

プロフィール

どんぐり隊長

Author:どんぐり隊長
知的障がいの方の入所施設に勤めてはや20数年。入所型施設の意義は?あるべき姿は?施設に求められているものはなにか?職員(支援者)の存在価値や倫理は?を常に自問自答しつつ、日々の仕事で感じたことを平易に書き連ねてみたいと思っています。

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