〜隣家の庭で花を摘んだ母親〜
本人は単純に“きれいだ”と“少しだけ”と云って持ち帰ろうとした。
一部始終をリビングの窓越しに見ていたそのお宅の方は、幸いにも母親の様子を理解していただけたようであった。確かに“花を摘む”母親のその“穏やかそうな”場面を断片的に見る限りは“たわいもない”ことで済むのかもしれない。しかしそれが自宅へ戻るまでに何度も同じやりとりが繰り返されるとなると、一緒に居る私はさすがに困惑してしまう........
母親は高優賃マンションに独居のため2〜3日毎に見守りに行かなければならないのだが、仕事の都合で1週間近くあけてしまうと、居室の中が必ず“嵐のあと”のようになっている。仏壇、和箪笥、介護ベット、食卓テーブルなど全ての家具が移動しているか全ての衣類や数十冊の本が床やベット一面に広がっている。本人曰く“ここは私の家じゃないよ”“○○に帰る準備をしないと”(※以前住んでいた街)と、必ず引っ越しの準備をしている。
勤めの後に母のところへ直行しこの状態を見ると、無力感や疲労感に次いで怒りを感じる事さえある。(※仕事柄、そんな感情は上手くコントロールしなければならないのだが、親子の関係ではなかなか難しいものだと実感)
そんな私の表情を見て母親は必ず“お前は怒ってばかりいる”と云い、次いで出てくるのは“お姉ちゃん(昨年急逝した長女のこと)は死んじゃったんだよねぇ、もったいないことをした”と、さらに私の気持ちを落とし込んでくれる。
この繰り返しで学んだことは.........
トラックバック
http://ahiro.blog102.fc2.com/tb.php/24-2ec377aa
| ホーム |