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幹部研修会

昨日今日と協会主催の幹部研修会に参加してきた。

殆どが中堅幹部職員以上の少々堅苦しい雰囲気の研修会であったが、私にとっては懐かしい先輩や同期の仲間に会える良い機会でもあった。基調講演をしていただいたのは川崎医療福祉大学の岡田学長(※岡田先生にも自閉症の支援について10年以上前にかなりお世話になった。)で、一貫して自立支援法の制度的な欠陥を説かれていた。

やはり厚労省のキャリア官僚が福祉の現場を、特に知的障がいに関する現実を全く理解しないままに制度設計したということが伝えられていた。さらに“これかの現場が本当に当事者に求められる支援を提供できるようになるにはソーシャルワークの実践力を高めることかキーポイントになる”と力説されていた。

私は20年以上前から、施設職員は指導員や支援員としてのスタンスだけではなく、ソーシャルワーカーとしての役割を担う者がいなければ当事者の真の幸福追求は実現しないと言い続けてきた(※今から20年前の現場でソーシャルワークを云う言葉を使っても、誰1人反応する者はいなかったのだが.....)だけに、自分がこれまで信念としてきたことは間違いではなかったと云う確証が持てた。

せっかく、岡田先生がソーシャルワークの重要性を説いてくれたのだが、その後の鼎談や情報交換会で協会役員の重鎮である各施設長や役員の会話にソーシャルワークのソの字も語られなかったことがとても気になった。きっと諸先輩方は自分と云うキャラクターで組織が持っているという事実に危機感を感じていないからだと思う。スーパーマン的で個性豊かな管理者が一時代を築くことはあっても、それが引き継がれるべき組織の在り方や仕事の進め方として連綿と続くことはない。知識や価値、倫理観というものはある意味ではどの組織・機関であっても共通のスタンダードなものでなければならないはずである。

今回の研修で改めて確認したのは、“私が居るから”ではなく“私が居なくても”しっかりと仕事を進められる組織づくりしなければならないということだと思う。
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成年後見制度

年が明けてからずっと成年後見制度の利用に関する仕事が続いていた。

私がトレーニングホームで支援しているIさんの後見申立に続いて女性のトレーニングホームで生活しているSさんの保佐申立、と同時に私自身が後見人を正式に受任した方の後見事務報告など、この3週間で都合3件の事件を扱うことになった。

まずIさんの件は、一昨年前から裁判所と市役所とでお互いの解釈が異なり全く進展がないままであったが、昨年正式に市役所に市長申し立てを依頼してあったのだが.......... 未だにその後の進展が見られない。

役所の言い分は「社会課の他の業務が極めて多忙で、この件(成年後見の市長申し立てに関して)だけにかける時間が全くない」ということらしい。ようは生活保護関連の業務が優先で、希に発生する同様の事件に関しては手が回らないというのだ。別件で最近やっと審判が下りたという市長申し立てのケースについて申立に関わった関係者にそれとなしに伺ってみると「●●さんの申立を市役所にお願いしたのは、確か3年近く前ですよ。ひょっとすると当事者さんが亡くなることを見越して引き延ばして居るんじゃないかと疑ったぐらいです。」ということだった。

すると、Iさんの件が市役所レベルで処理されるには、あと2年はかかるということか?
地元の社福士会の研修会の際には「施設入所者の申立が今後益々増えてくると思っているので、そうした要請に迅速に対応していきたい」と云ったのは、確か当市の社会課の課長補佐ではなかったか。

ということもあり、sさんの保佐申立については私が代理をするのではなく、司法書士に代理申請をして貰うことにした。年末から書類の作成や補佐人候補を引き受けてくれた社会福祉士との面談などを経て、実は先週裁判所調査官の面談と精神鑑定を受けてきた。いずれも私が付き添って行ったのだが、ここで私自身が驚いたのはSさんがことのほか冷静に自分自身の気持ちや現状をドクターや調査官に話していたことだ。

「私のお母さんはもう歳をとって老人ホームにいます。他に家族は居ないので私のことを相談できる人が欲しいです。春からの生活もお金のことや心配事を聞いてくれないと困ってしまうから」と。昨年の春まで30年以上入所施設で生活していた彼女はいつも苛ついて体調不良や無断外出を突発的に起こしていたのだが、この1年のトレーニングホームの生活経験がこんなに彼女を大きくしたのかと思うと、たくさんの反対を抑えて彼女をトレーニングホームのメンバーにして本当に良かったと思う。

調査官もドクターも「しっかりとしているね。頑張ってくださいね」と声をかけてくれた時の彼女の笑顔を私はきっと忘れないと思う。おそらく4月には補佐人が決まり彼女の生活を違った角度から支えてくれると思う。

もう一件は、私自身が後見人を受任した件。
既に身よりもなく、特養に入所しているその方はとても穏やかな笑顔で私を迎えてくれた。年が明けてから2回面会に伺い、健康状態や食事の状況、生活上の課題などを一通りケア担当者から伺い、財産管理も含めて裁判所に事務報告書を提出してきた。
「また月末に伺いますね。その時は大好きなマグロのお刺身を買ってきますから楽しみにして居てくださいね」と話すと「宜しくお願いします。」と笑顔を見せてくれた。詳細は明かせないがもっと早い時期にしっかりとこの方に寄り添ってくれる人がいれば、長い年月を無為に過ごさずに済んだのではないかと切ない気持ちがした。

幸いにもケア担当のスタッフの方が本当に良く考えてくれていた方のようで「これで、この方の生活も少しずつ変わってくれると思います。私たちの独断では何も出来ずにいたこれまでの歯がゆさを分かってくれますか?」と云われたと時に、私が後見人としてしなければならないことは、単純に財産管理ではなく心の支えにもなれるようしっかりと身上にも配慮した関わりをしていかなければならないと思った。

成年後見制度の限界も当然あるが、出来る限りのことはしなければならない。当事者さんが“人として”生きていることをしっかりと最後まで見届けることが私の責任だと思う。

施設職員の役割

レジデンシャル・ソーシャルワーカーとしての役割として、まずは利用者さんの生活を支えると云う最も基本的な仕事を担うものであるが、大方のスタッフはこの基本業務をこなすことで自分に科せられた役割期待に十分に応えていると想っている。

しかし私はそれでは足りないものがあると云うことを常にスタッフに伝えている。施設と云う限られた枠を越えた社会的要請にも応じられる知力体力が必要であると云うこと。それは実は自分自身の専門職としての資質を涵養することであると同時に、支援している利用者さんの直接的な生活支援やエンパワメント、権利擁護といった基本理念を確認し、自分自身の実践力を底上げする自己研鑽の機会だからである。

KKD=経験と勘と度胸のみスタッフ(※日本女子大の久田先生が云われているフレーズですが、最近私の職場で良く話されています。)では求められる支援者としては如何なものであろうか。

自分の所属する職場・組織・施設の仕事だけがレジデンシャル・ソーシャルワーカーの役割ではない。関連する機関や組織、当事者や地域住民と繋がる手段と役割をしっかりとこなしてこそ足下の組織力の向上に繋がり、当然利用者さんの生活支援の質も高められると言うものであると思う。

そのための手段や方法はたくさんあるのだが、そうした時間の過ごし方を得手としないスタッフが増えてきているのは何が原因なのであろうか。まぁ組織としてスタッフに中長期の事業計画を示せないようでは無理もない話かもしれないが..........

目の前にいる1人ひとりに

私には全てに人に力を出し切ることは出来ません。
今、目の前にいる人に何が必要なのかを考えるのが精一杯なのです。

私には国の存亡を憂えてる時間がありません。
目の当たりにした悲しみや苦しみにどう応えられるのかを考えるのが精一杯です。

私には、自分のこの先の人生を想う暇がありません。なぜなら今目の前に私でも必要だと云ってくれる人がいるからです。

明けましておめでとうございます

横浜の研修で一息ついたのもつかの間、その後切れ間無くトラブルや課題難題を持ち込まれ、体も心もほぼ休息無しの年末であった。大晦日は当事者さん達の要望に応えて高齢者ケアホームの世話係を行った。Iさん曰く“若い人が来てもつまらんの。落ち着かないんだわ。ドングリでないとなんもしてくれないし”と。

クリスマス以降、連日の除排雪で体は悲鳴をあげていたがIさんTさんのもの悲しい顔を見せられると、もう動かないわけにはいかない。と云うことで31日も早朝から施設本体の外回りの排雪(※これがまた重機を入れられないため、ロータリー式の除雪機で1日がかりなのだ)を済ませてからケアホームの利用者5名を隣町の温泉に連れて行き、帰りに大晦日用の食材を買い込んで帰宅。休む間もなく年越しの準備(※都合8名分の食事を用意するのはさすがに大変)sさんが“今年もお世話になりました。では来年も良い年に”と乾杯をしてくれホッとしたのもつかの間、今日ぐらいは仕方がないなと1人で後片付けを済ませると既に元旦を迎えていた。2.3時間仮眠を取ってから朝食準備(※黒豆、かまぼこ、伊達巻き、雑煮、あぁ~誰か手伝ってくれぇ~)をしているとOさんが“ドングリドングリ、初日の出見に行こう”など.....ほぼお手上げ状態。

“元旦ぐらいはゆっくりと寝ていて良いから”と、私なりに策略を練っていたのだが皆さんいつものように“おはようさん”と元気に起床。食事後は“初詣にいこう”“初売りには行かないのか”“白鳥見に行くべ”など、この時と云わんばかりにリクエストの嵐、嵐、嵐であった。皆さんは昨日のお酒も手伝ってか各所の移動時に車の中で高いびきで、運転手にとってはまさに“正月早々からの地獄”であった。

 午後には私のエネルギーも全て使い果たしたため、本体施設の女性スタッフに応援を求めることに。すると全員彼女の元に去っていき手のひらを返したように“だから無理するなって云ったんだ”“そこで休んでて良いよ”と、使い捨てにされてしまった。

でも皆さん笑顔で新しい年を迎えられたことにホッとした。3月までに解決しなければならない課題が山積みになっているが、2.3日は何も考えずにいようと思っていたら早速携帯にヘルプコールが入った。(※そんなモンですね。私には休息は当分訪れそうにありません)

5日からまたいつもの生活が始まる。
皆さんも健康第一で新しい年も頑張りましょう。
プロフィール

どんぐり隊長

Author:どんぐり隊長
知的障がいの方の入所施設に勤めてはや20数年。入所型施設の意義は?あるべき姿は?施設に求められているものはなにか?職員(支援者)の存在価値や倫理は?を常に自問自答しつつ、日々の仕事で感じたことを平易に書き連ねてみたいと思っています。

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