スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

緊迫した出来事

一昨日の早朝、トレーニングホームの管理宿直に入っていた職員から携帯に電話があった。

“Aさんがいつもの起床時間になっても部屋から出てこないので様子を見に行ったら、いびきをかいていて全く応答がない”とのこと。彼女のその口調からはかなり緊迫した様子が感じられたのだが、Aさんはもともと高いびきをかく方だったこともあり“もう少し様子を見て”と一端電話を切った。しかし10分後に再び“やはり何度声をかけてもいびきがやまない。体を揺すっても反応もない。とにかく心配なので”と云うのでトレーニングホームに急行した。

57歳になったAさんは確かに前日の行事の際もいつになくおとなしく、大好きなビールも飲んでいる様子がなかったため“ひょっとすると”と思い瞳孔散大の確認と痛覚刺激を与えてみるとそれぞれ反応はあったが、いくら声をかけても覚醒する様子がないためすぐに救急車を要請した。数分後に到着した救急隊員の手際の良さに関心する間もなく、Aさんと発見者の職員は市内の脳外科に搬送されていった。そして数十分後、同行していった職員から“今、覚醒し何事もなかったかのようにしています。Drからは爆睡していたのでしょうと大笑いされました。一応、MRIと心電図の検査をして帰ります。”との電話であった。

ホッとした反面、そういえば担架に乗せられた時、一瞬私の顔をキッと見つめたことを思い出した。“さては、はじめから覚醒していたのでは”と思うと、なんともため息をつきたくなってしまった。それからさらに数時間してトレーニングホームの自室に戻ったAさんは職員には何も云わずに再び入眠し、結局終日食事も摂らずに自室にこもっていたとのこと。

翌日、何事もなかったかのように私の前に現れ、更に何事もなかったかのように“今日は●△□×◎・・・・・でさぁ~”と切り出した。さすがに私も“その前に昨日のことはどうなっているの?自分がどういう状況にあったのか分かっているの?少なくてもたくさんの人に迷惑をかけたと云う大変なことをしたということを気にしていないのか?”と声を荒げてしまった。

Aさんは“俺は何も分からない。気がついたら自分の部屋で寝ていたから”と、何とも言い訳にもならないことを話し出した。“救急車に乗せられる前にはもう自分でしたことが大変なことだと分かっていたでしょ。その前にもう少し考えなきゃ。少なくても一番心配をかけたMさんにはしっかりと誤らなくちゃいけないでしょ。それに、Aさんがそうやっている間に本当に救急の人がいたら・・・・・”と散々説教をしてしまった。すっかり肩を落としたAさんはその後何も話すことなく私の前から去っていった。

出来事から2日目の今日、トレーニングホームにいった職員のMさんに、いつもは高飛車なAさんが“昨日は本当にごめんなさい”と平謝りしたらしい。今回の事はAさんの心の中に大きな教訓となっただろうし、また支援する側にも中高齢者の健康管理や緊急時の対応手段について確認することが出来たと思う。

地域生活するうえで必要な支援 日々の生活から何を感じ取るか?
一度、スタッフ全員で確認作業をしなければならないと思う出来事であった。
スポンサーサイト

テーマ : 障害者の自立
ジャンル : 福祉・ボランティア

プロフィール

どんぐり隊長

Author:どんぐり隊長
知的障がいの方の入所施設に勤めてはや20数年。入所型施設の意義は?あるべき姿は?施設に求められているものはなにか?職員(支援者)の存在価値や倫理は?を常に自問自答しつつ、日々の仕事で感じたことを平易に書き連ねてみたいと思っています。

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
カレンダー
09 | 2008/10 | 11
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
ブログ内検索
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

天気予報

-天気予報コム- -FC2-
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。