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少しずつですが......

施設を出た5人のメンバー その1

環境が一変したが、彼らの生活は以前からそこで営まれていたかのように穏やかだ。施設では起床時間から寝るまでのあいだ、どれほど声をかけられ行動を促されていたか......
5人で始めた地域生活の第1歩だが、トレーニングホームでの生活が始まったその日から全く違和感なくそれぞれが出来ることを進んで行い、お互いに補い合いながら時間と空間を共有している。

今回のメンバーで一番“難しい人?”と云われていたBさんは、調理をしている支援員を見ているのがとても楽しみのようで、朝夕必ず配膳下膳を手伝ってくれている。正直に云って彼がこれほどスムーズに今の生活に馴染むとは思っていなかった。長年彼の生活を見ていたが“本当の彼の姿”を見ていなかったことを恥ずかしく思う。

数日経ったある日、彼のお母さんに状況を伝えると涙声の返事が返ってきた。“もっと早くに考えてあげればよかった”と。

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テーマ : 障害者の自立
ジャンル : 福祉・ボランティア

考:社会福祉援助技術現場実習

通信制専門学校の現場実習には常に苦慮する。

福祉系大学の学生に比して基礎学習は足りず、実習そのものが受験資格を得るための“こなし実習”でしかないケースが多い。

なかには“自分の単純な思いでは通じない、もう一度良く考え直してみたい、良いきっかけになりました。”と現実を直視して実習を終える学生もいる。しかし今回の実習生には福祉のビジネスモデルをどう探っていくかと云う意識だけが透けて見えるのだ。

その動機を否定するつもりは全くありません。これから先はそうした活力が当事者の生活を変革していくことになるでしょうから。ただその前にこの方たちを正しく理解する必要があると云うことに気づいてほしいのですが如何ですか?

この学生に何を どう伝えるのか........
送り出してきた学校はこの学生をどうみているのか.........

色々な課題が交錯しているケースであるが、受け入れる側の立場としては非常に悩ましい実習だ。

テーマ : 社会福祉士
ジャンル : 福祉・ボランティア

これからでも遅くない

GW明けから5人のメンバーが地域生活を始めた。

CHでもGHでもなく、町内に設けたいわゆるトレーニングホーム(中間施設)での生活。本来であればもっとストレートに施設を退所して地域生活を創り上げていくべきなのだが、反対派多数(保護者を含めて)の中での取り組みとしては、ここからのスタートでも仕方がないと考えている。

何日もかけて自分たちで荷物を運び込み、やっと施設から解放された彼らの暮らしは当然“当たり前で普通”の姿に見える。

“まだ始めたばかりだから”“殆どのことは支援者がして居るんでしょ”と色々な理由を持って彼らの地域生活を制限しようとしている者がいまだに居ることも事実である。さらには“これから色々な問題を起こすんじゃないか”と云う者すらいるが、その問題を本人たちと一緒に解決していくプロセスこそが、活きている証になるのではないか。そうした現実に向き合って活きていくことが当事者さん1人ひとりの人生であると云うことを確認して貰いたい。

日曜日の早朝、
何気なくリビングの窓から外を覗いたAさん。たくさんの人が集まっているのを見て様子を見に行ったらしい。“何かあるんですか?” それは町内の定期清掃の日だったらしく“兄ちゃんも一緒にやっていくか”と声をかけてくれたとのこと。その後約1時間、近所の方々と路肩のゴミ拾いをし朝食のおにぎりを貰ってご機嫌で帰宅した。

既に地域の一員になったAさんはさらに“これから宜しくお願いします”と自分で挨拶していたと。実はこのAさん、施設のなかではかなりのトラブルメーカーなのだが、その理由は本人あるのではなく周囲の環境にあると云うことなのだが..........

長い時間を施設の生活で失った事実は否定できないが、これからの生活で取り戻せることはたくさんある。何よりもAさんがもともとある“Aさんらしい”生活をもう一度取り戻せると云うことをしっかりと心に留めておきたい。

テーマ : 障害者の自立
ジャンル : 福祉・ボランティア

花を摘む~その2

~隣家の庭で花を摘んだ母親~

本人は単純に“きれいだ”と“少しだけ”と云って持ち帰ろうとした。
一部始終をリビングの窓越しに見ていたそのお宅の方は、幸いにも母親の様子を理解していただけたようであった。確かに“花を摘む”母親のその“穏やかそうな”場面を断片的に見る限りは“たわいもない”ことで済むのかもしれない。しかしそれが自宅へ戻るまでに何度も同じやりとりが繰り返されるとなると、一緒に居る私はさすがに困惑してしまう........

母親は高優賃マンションに独居のため2~3日毎に見守りに行かなければならないのだが、仕事の都合で1週間近くあけてしまうと、居室の中が必ず“嵐のあと”のようになっている。仏壇、和箪笥、介護ベット、食卓テーブルなど全ての家具が移動しているか全ての衣類や数十冊の本が床やベット一面に広がっている。本人曰く“ここは私の家じゃないよ”“○○に帰る準備をしないと”(※以前住んでいた街)と、必ず引っ越しの準備をしている。

勤めの後に母のところへ直行しこの状態を見ると、無力感や疲労感に次いで怒りを感じる事さえある。(※仕事柄、そんな感情は上手くコントロールしなければならないのだが、親子の関係ではなかなか難しいものだと実感)

そんな私の表情を見て母親は必ず“お前は怒ってばかりいる”と云い、次いで出てくるのは“お姉ちゃん(昨年急逝した長女のこと)は死んじゃったんだよねぇ、もったいないことをした”と、さらに私の気持ちを落とし込んでくれる。

この繰り返しで学んだことは.........

テーマ : 認知症の介護
ジャンル : 福祉・ボランティア

花を摘む

早朝、認知症の母親を散歩に誘った。

“立派なお宅だねぇ”“お庭の花が綺麗だねぇ”と嬉しそうに歩く母の後ろ姿を眺めつつ、道端のオダマキに見入ってしまった。フッと我に帰り辺りを見回すが母の姿は何処にも無かった。

隣家の門に母の歩行器がありそっと覗いてみると、思ったとおりそのお宅の庭に咲いているムスカリを丁寧に摘んでいた。“それはダメじゃない”という私に“こんなにたくさんあるんだから少しぐらいいいじゃないの”と嬉しそうに続ける母親にそれ以上声をかけることが出来なかった。

一握りのムスカリをニコニコして眺めている母親..........

その後のことは.........

テーマ : 認知症を介護する家族の悩み
ジャンル : 福祉・ボランティア

プロフィール

どんぐり隊長

Author:どんぐり隊長
知的障がいの方の入所施設に勤めてはや20数年。入所型施設の意義は?あるべき姿は?施設に求められているものはなにか?職員(支援者)の存在価値や倫理は?を常に自問自答しつつ、日々の仕事で感じたことを平易に書き連ねてみたいと思っています。

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