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地域生活支援について

23日はある町の育成会の学習会に参加してきた。
少人数の学習会で、参加されていた会員の方々は年齢の高い方たちであった。1時間ほど地域支援の実例を紹介しつつ考え方を話して欲しいとのことで、自分がこれまで関わってきた実践例をお話しさせていただいた。

一通り話が終わるとひとりの会員の方が
 “自分の子供は車で4時間ほど離れた町の施設にいるが、その施設が閉鎖されるので地元に帰らせたい..実際にはどうしたらいいものだろうか”と..............

とうとうそういう時代になってきたんだなぁ~と思いつつ、それまでその施設がどういった支援をしてきたのか、その施設そのものがどういった理念を持って運営されていたのかが気になった。

施設が解散するということ。

自立支援法によって入所施設が閉鎖していくこと自体は歓迎されることではあるが、その施設に長い期間措置してきたのは一体誰なのか?一転して障害程度区分によって生活の根幹が変わってしまう当事者のことをどう考えているのか。

唯一救われた思いがしたのは
“長い間、離ればなれの生活をしてきたから、この先自分が生きている間は何とかそばで暮らせるようにしてやりたい”と話されたことであった。

“グループホームを作るにはどうしたらいいんでしょうか”と、70歳は優に超えていると思われる男性が目を輝かせて (いや、私の目が涙で潤んでいたのかもしれない) 話された時、その言葉の重みと暖かさが複雑に交錯していた。
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テーマ : 障害者の自立
ジャンル : 福祉・ボランティア

年度末が近づくと.........

あと数日で平成19年度が終わる。
この時期になると利用者さんの気持ちが落ち着かなくなると云うことを
分かっている=その理由を考えている職員が何人いるのだろうか。

お互いの気持ちを通わせようと様々なアクシデントや葛藤を経てようやく慣れ親しんだ職員が、
納得のいく理由も聴けないうちにいなくなるということがどれほどの出来事か。

退職の理由は様々だが、
はっきりとしているのは、一生懸命真剣に走っていた人ほど呼吸が続かなくなってしまうということ。

職員の息苦しさは利用者さんにも必ず伝わっている。
深呼吸するタイミングは必要なのだが、その理由は利用者さんにはなかなか上手くつたえられない。

どちらも辛くならずに済む方法はあるだろうか............

テーマ : 現場職員のぼやき・悩み
ジャンル : 福祉・ボランティア

最近の出来事

先週は2つの出来事があった。
一つは昨年一緒に当事者活動のイベントスタッフとして活躍したS君が当地を離れていったこと。彼が大学卒業後勤めていた居宅支援事業所が今春解散することになったからだ。その事業所はある意味当地を核に近隣町村を含めた知的障がい者の地域生活支援のパイオニア的な法人だったが、支援費制度から自立支援法に変わったことによる事業収入の減収がもとで色々と問題を抱えたための解散である。

彼は何とか当地に残り自ら居宅支援事業所を立ち上げることも考えたが“今の自分にはNPO法人を有機的に運営していくノウハウが足りない”と、大学の先輩が運営しているNPO法人の複合型(子供から高齢者・障がい者全てを包括的に支援していく)支援施設で働きスキルアップしたいとのことであった。

私は彼に会って久しぶりに“この仕事に向いている好青年”に会うことが出来たと嬉しく思っていたところであったのだが.........
なんとか自分の法人に居宅支援部門を立ち上げ、彼を中心にスタッフを揃えていきたいと思っていた矢先の出来事で、彼自身も“もう少し早くその話があれば僕もやってみたかった”とのことだったため私もかなり落胆してしまった。


しかしもう一つはちょっと嬉しい出来事。
以前書いた若手職員の退職で欠員を埋めるため打診していた方がなんとかOKしてくれたことだ。このご時世だから職を求めている人はたくさんいるが、この業界は“誰でも良い訳ではない”し、ましてや一昔前のように“優しさと愛情があれば良い”というlことではない。

障がいを持つ方の支援に従事する者にはそれなりの“知識と価値と技術”が求められるのである。そうした基本的な基盤があって初めて当事者さんに求められる支援者になることが出来るのではないか!!そのことを理解できず漫然と過ごしている福祉従事者が、どれほど当事者さんの不利益を生んでいるか。

単純に経験に頼らず、ましてや驕り高ぶることなく当事者さんと生活をともに出来る人を少しずつスタッフに増やしていきたいと思う。

S君、暫くはメールのやりとりだけになるが、夏には一緒に美味いビールを飲もう!!
Mさん、ゆっくりでも良いんです。あなたの人柄と英知に期待しています。一緒に頑張りましょう!!

テーマ : 福祉のプロを目指す
ジャンル : 福祉・ボランティア

入所施設利用者意向調査?

今日は入所施設利用者意向調査実施研修会なる研修会に参加してきた。
自立支援法を受けて入所施設利用者の地域移行に対する希望や意向を確認する調査を実施するとのこと。そこで施設担当者にその調査内容や手続きの在り方等を把握してもらおうと云うことらしい。

そこで終始強調されていたのは“当事者本人の意向を尊重して”と云うこと。今の生活はどう思っているのか?施設外で生活するとすればどこがいいのか?だれと暮らしたいのか?等々..........

重度障がい故に自身の気持ちを伝えられない人の意向は?
代弁者=施設職員=他人の意向にならないのか?

障がいの特性故に、結局は地域移行に向けて誘導的な調査結果になりはしないか?
以前にも書いたように、調査員によって全く結果のことなる調査になるのでは?
1回目と2回目では正反対の答えが返ってくるのはどう処理されるのか?
などと、聴いているうちにどんどんと疑問が湧いてくるものであった。

最後に当事者説明会(ご本人さんたちに調査の目的を説明するとのことだが)に使用するというビデオを見せていただいたが、そこに映された方々の地域生活の様子はあまりにも綺麗すぎるものであった。社会福祉法人が手がけた地域移行のモデルは、結局建物も支援者も働くシステムも全て、私が知っているいわゆる“日常”ではなかった。

1.2万人の全数調査の意義は大きいものだと思う。しかし知的障がいの方の意向を本当に聴き出せる“人”がどれだけ居るのか気になって仕方がない研修会だった。

『我々無しに我々に関することを決めてはならない~ロバート・マーチン』 
(2003.6.23 IAD=国際障害連盟を代表してスピーチした障がい当事者)

テーマ : 現場職員のぼやき・悩み
ジャンル : 福祉・ボランティア

福祉現場を見る角度

現場を語る際には多面的な角度から見なければならない。

当然注目を集め脚光を浴びているテーマもあるが、その陰になり忘れられがちなテーマもある。だが基本にあるのは対象が“人”であると云うこと。ともすると“障がい”そのものが重要視され、そこにいる“人”そのものについて語るということを忘れがちではないか。
(※障がいの有無によらない、その人そのものの生き方や人生観についてどのように語るか)

障がいそのものによる生活課題や特異行動をどう改善するか ということも極めて重要なことではあるが、その“人”の生き方をどう考えるのか? 

当事者の生活支援を語る他者=支援者には、その人が行う些細な愚行(権)=ちょっとした失敗やささやかなワガママや抵抗にどう応じるのか?

テーマ : 現場職員のぼやき・悩み
ジャンル : 福祉・ボランティア

職員の個性

支援の現場は個々の職員の性格や考え方がかなり影響する。
それ自体が全て悪いとは云えないが、基本となる倫理観や価値観を無視したものであってはならない。

そこで問題となるのは、その基礎を“どこで学ぶか”ということである。

学校で学ぶべきものと、現場実践の中で学ぶものの違いを職員自身がどれくらい自覚しているか?施設そのもの=組織自体がその違いを自らの職員研修・教育のシステムとして構築しているかどうか?

職員の個性を把握し適材適所の配置ができているのか?状況に応じてどのスタッフを現場に就かせるのか?だれがチームアプローチの要として最適なのか?などしっかりとマネジメントされていなければならない。

そうした組織としての基本姿勢が結果的に当事者の利益になるのであり、個々の職員の個性を十分に活かしたスタッフづくりができるものではないのか。

“うちの職員は勉強したがらない。使えない者ばかりだ”と嘆いている管理者さんいませんか?

テーマ : 現場職員のぼやき・悩み
ジャンル : 福祉・ボランティア

プロフィール

どんぐり隊長

Author:どんぐり隊長
知的障がいの方の入所施設に勤めてはや20数年。入所型施設の意義は?あるべき姿は?施設に求められているものはなにか?職員(支援者)の存在価値や倫理は?を常に自問自答しつつ、日々の仕事で感じたことを平易に書き連ねてみたいと思っています。

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